■コンピュータから出るノイズとその解決法
地上波などのアナログソースをキャプチャーする場合、コンピュータから出るノイズによってキャプチャー画面にノイズが乗ることがあります。
ここでは、ノイズを減らす方法について紹介します。
コンピュータ内では信号を処理するために、パルス状の電流が流れています。この電流の影響で、図1のように電流 I が流れると周りに磁界Hが発生します。磁界が発生すると相互作用で電界が発生するため、これが繰り返される事によって、図2のように電磁波が発生します。これが、コンピュータのノイズの正体です。
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この図は、次の二つの数式を用いて表す事ができます。
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※空気中を伝わる場合は、J=0 です。 |
コンピュータから出るノイズを減らすには、次の方法があります。
(1) コンピュータのケースを閉め、すきまを全て金属でふさぐ事によって、電磁波の漏れを減らします
電磁波は、一般に金属を通過する事ができません。お持ちのコンピュータが自作コンピュータである場合、ケースのふたをしっかり付けて、拡張スロットを全て閉めましょう。また、全てのすきまをアルミホイルか無線パーツなどで売っている電磁波吸収シートをつけてふさぎましょう。
内部の 拡張カード/マザーボードの表面/IDE-SCSIケーブル などに電磁波吸収シートをつけると効果があります。スイッチングノイズが少ない優秀な電源を使う事も重要です。
(2) アンテナからビデオデッキ及びキャプチャーカードに繋がる同軸ケーブルを短くします
図3に各ケーブルに流れる信号の周波数を示します。
同軸ケーブルには、数百[MHz] という高い周波数の信号が流れており、ノイズの大半はこの部分で乗ります。
困った事に、コンピュータが出すノイズの周波数とほぼ一致しているため、ノイズの影響を大変受けやすくなっています。一般に信号の周波数が高いほど減衰が大きく、ノイズの影響を受けやすくなります。
ノイズの影響を減らすには、この『同軸ケーブル』の長さを短くし、コンピュータからなるべく遠ざける事が重要です。
例えば、キャプチャーにビデオデッキを用いている場合は、コンピュータからなるべくビデオデッキを離して、ビデオケーブルでコンピュータに映像を伝送します。
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図3 各ケーブルに流れる信号の周波数 同軸ケーブルには、主に3Cと5Cの2種類があります。一般に、5Cのほうが減衰量が少なくなっています。
(3) キャプチャーカードをPCIの一番離れたところに取り付けます
コンピュータの中はノイズの嵐です。この嵐から少しでも遠ざけるために、なるべく他の拡張カードを端に詰めて、キャプチャーカードを一番離れたところに取り付けましょう。
USB経由でキャプチャーしている場合は、USBを延長してビデオデッキのすぐ隣にキャプチャーカードを取り付けて、ビデオケーブルを短くしましょう。
(4) 室内アンテナを用いている場合は、室外に八木アンテナを立てます。
室内アンテナよりも、室外の八木アンテナのほうが圧倒的に高性能です。また、受信感度がけた違いに違うため、ノイズの影響を受けにくくなります。
山沿いなど、受信レベルが低いところでは、必要ならば信号を増幅するブースターを用います。
まとめ
・同軸ケーブルは短く。可能なら、アンテナのすぐ下にビデオデッキを置く。
・ノイズは発生源から対策する。