ハクキンカイロ

 極寒の冬に欠かせないものといえばホッカイロ。普段何気なく使っていますけど、一度つかったら捨ててしまいます。もったいないですね。

ということで、ふとネットをさまよっていたら再利用可能なホッカイロを見つけましたので報告します。調査中に分かった事なのですが、1980年までは今回紹介するカイロのほうが有名だったんですね(^-^);

今でも、寒冷地でカメラの曇りを取ったり、登山家などのプロに愛用されており、一定の需要があるそうです。


ハクキンカイロ本体。
多分ステンレス製です。

蓋をはずして内部を拝見

内部。ベンジンを白金触媒で酸化させ、酸化熱を利用して発熱します。

通常のホッカイロの10倍の熱量が出るそうです。

上部から

点火口。

『ハクキンカイロプラチナム』という電池で着火するタイプなので、電源端子が付いています。

点火器。1.5V 乾電池を用います。
紙製で作りがかなり適当です

白金触媒をはずした内部
単なる脱脂綿です

左:従来の『ハクキンカイロA』の火口。マッチやライターで着火するタイプです。(生産終了)

右:最新式の電池で着火するタイプの火口です。とても便利で、お勧めです。

『ハクキンカイロA』の点火口(線)です。
本当は内部にはいっているのですが、不要になったので取り出しました。

(ハクキンカイロプラチナムには必要ありません)

ベンジンを入れる専用カップです。
一杯で 12ml 入ります。1ml で一時間保温できます。最大 24ml (24h) 入れることが出来ます。

専用カップを本体に取り付けたところです。

燃料のベンジンです。500ml 入りで、一本450円ほどです。

ハクキンカイロには精製度の高いベンジンが必要で、ハクキンの指定ベンジンとなっています。

ベンジンを入れたところです。
キャップを90度回転させると、ベンジンが中に入っていきます。
PAT(特許)のようです
全部入りました。5秒ほどです。

電池で点火する火口には、白金製のヒーターが付いています。電気抵抗値は接触抵抗によって変わり、 1.4〜2.0 [Ω]程度です。

点火器の電圧は 1.5V ですから、流れる電流は 1[A] にもなります。マンガン電池でも着火できますが、確実に着火するならばアルカリ電池をおすすめします。強者は単三リチウムを使ってください。

着火した後の、火口の温度を赤外線放射温度計で測ってみました。
おおよそ300〜400度程度ですが、蓋を付ければ200度くらいまで下がります。

暗いところでみるとぼんわりと赤く光って見えることもあることから、黒体放射の関係式より、500度くらいと考えられます。

蓋を開けて使用すると、触媒が痛みますので、やめましょう。

点火したかどうか確認するには、サイドについているサーモシールを用います。

火口に近づけて色が変わったら、点火に成功している証拠です。

携帯するには、専用の袋に入れます。そのままでは熱すぎてとても持てません。

裸での温度です。45〜60度くらいです。

外部の気温:14度

販売元はこちら: ハクキン http://www.hakukin.co.jp


伝統が長いだけあって、時々ヤフーオークションに出品されています
パナソニック型 ハクキンカイロに対抗して出したようですが、シェア争いで完全に負けて忘れ去られてしまいました。
ハクキンカイロ1
ハクキンカイロ2
ハクキンカイロ3
ハクキンカイロ4
ハクキンカイロの戦前の看板 戦前の看板らしいです。さすがは since 1923 です。
Made in Occupied Japan 戦後の独占下にあったときに発売されたカイロです。